泌尿器科の全分野において専門的な診療を行っています

代表的な疾病

腎細胞癌

腎細胞がん(腎がん)とは?

腎がんは、尿を作っている腎臓にできる悪性腫瘍で、中高年および男性に多く、発がんの危険因子として肥満、高血圧、喫煙などがあげられています。血尿や腹部の痛み、しこりなどで見つかる場合もありますが、最近では症状がなく、検診などの超音波検査やCT検査で偶然みつかる場合が多くなっており、年間約1万人の新たな腎がんがみつかっています。健康診断による発見率は0.1%で、尿検査は発見にはあまり役に立たないとされています。腎がんで亡くなる方は、年間4000人弱ですが、これは増加傾向で、2020年には約6000人になるとされています。検診や人間ドックで腎臓の腫瘤(しこり)を指摘された時は、ぜひ躊躇せずに専門医を受診してください。次に行う精密検査としては造影CTが最も役に立つとされており、小さい腎がん(4cm以下)の診断も可能です。

腎がんの治療は?

腎がんは、抗がん剤や放射線治療に抵抗性であるため、可能なかぎり手術で摘出することがすすめられています。腎臓内にがんがとどまっている限局癌と転移などのある進行癌では治療方法が大きく異なりますが、可能であれば原発の腎がんに対する手術を行うことがすすめられています。

限局性腎がんの治療
標準手術は腫瘍のある腎の全摘除です。当院ではこの腎摘除術については、手術のキズが小さく、痛みの少ない腹腔鏡下の手術(低侵襲手術)を導入しており、すでに100例以上を経験しています。さらに、4cm以下の小さい腎がんに対しては、腫瘍のみを摘出する腎部分切除術による腎温存治療も積極的に行っています。腎部分切除術は高度な技術を必要とする手術であるため、開腹で行う場合が多いのが一般的ですが、腫瘍が切除しやすい位置にあれば腹腔鏡下の手術も行可能です。
進行腎がんの治療
進行腎がんの治療:転移のある進行がんに対しては、切除可能で患者さんの全身状態が良ければ、腫瘍のある腎臓に対して腎摘除を行っています。その上で、以下のサイトカイン療法や分子標的治療を行っています。
転移や再発に対する治療
転移例には従来からサイトカイン療法(インターフェロンやインターロイキン2などの)が行われてきましたが、2008年に国内初の分子標的薬が承認され、現在は転移の部位や程度、患者さんの全身状態などをよく見ながら、これらの薬剤を駆使して治療を行っています。当院は、この分子標的薬の国内開発試験にも参加した経緯から豊富な治療経験を有しており、ご本人とよく相談しながら、スニチニブ、ソラフェニブ、エベロリムス、テムスロリムスなどの新しい薬剤による治療を行っています。

患者の皆様

医療従事者の皆様

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